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ニキビの原因を場所ごとに解説|位置でわかる不調と治し方
ニキビが繰り返し同じ場所にできる場合や、なかなか治りにくい場合、考えられる原因は大きく分けて下記の2つです。
・外的要因…髪や服の摩擦や刺激、化粧品が合わないなど
・内的要因…ストレスやホルモンバランスの乱れ、内臓の不調など
本記事では、ニキビができる原因を場所ごとに細かく分けてまとめています。
治し方についてもあわせて解説していきますのでぜひ参考にしてください。
ニキビの原因は場所ごとに異なる
ニキビができる原因は場所ごとに異なり、悪化させないためにも原因に合わせた治し方を知ることが必要です。
そこでニキビの場所ごとの原因と、治し方を以下の表にまとめました。
おでこ | 眉間 | 鼻 | 頬 | 顎・口周り | 頭皮 | |
---|---|---|---|---|---|---|
原因 | ・皮脂の過剰分泌 ・前髪などの刺激 ・シャンプーや洗顔料のすすぎ残し |
・皮脂の過剰分泌 ・前髪などの刺激 |
・皮脂の過剰分泌 ・間違った洗顔 ・マスクなどによる刺激 |
・乾燥 ・マスクや頬づえなどによる刺激 |
・ホルモンバランスの乱れ ・ストレス ・マスクの蒸れや頬づえなどによる刺激 |
・シャンプーのすすぎ残し ・紫外線 ・髪の毛で蒸れ、アクネ菌が増殖する |
考えられる 内臓の不調 |
・大腸(おでこ上部) ・小腸(おでこ下部) |
・肝臓 | ・胃 | ・肺 ・肝臓 |
・腎臓 ・生殖器 |
- |
治し方 | ・生活習慣を見直す ・前髪など、肌への刺激をなくす ・洗い残しやすすぎ残しのないようにする ・消化によい食事を意識する |
・むやみに手で触れない ・前髪がかからないようにする ・肝臓に負担をかけない生活を意識する |
・皮脂分泌が過剰になる食事を控える ・洗顔やクレンジングを丁寧におこなう ・生活習慣を見直す |
・髪の毛がかからないようにする ・枕や寝具に触れないようにする ・高脂質な食事やアルコールを控える ・生活習慣を見直す |
・ストレスをためない ・通気性のよいマスクに変える ・布団や枕カバーを清潔な状態にする ・塩分の多い食事を避ける ・体を冷やさない |
・洗いすぎやすすぎ残しがないようにする ・トリートメントが頭皮につかないようにする ・枕カバーを清潔な状態にする ・通気性のよい帽子を使用する |
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背中 | お腹 | デコルテ・胸 | 二の腕 | 首 | おしり | |
---|---|---|---|---|---|---|
原因 | ・シャンプーやボディソープのすすぎ残し ・衣服による蒸れや摩擦 ・皮脂の過剰分泌 ・ストレス(自律神経の乱れ) |
・衣服による蒸れや摩擦 ・蒸れによってアクネ菌が増殖する |
・皮脂の過剰分泌 ・毛穴のつまり ・衣服の摩擦 |
・シャンプーやボディーソープのすすぎ残し ・衣服の蒸れや摩擦 ・紫外線 |
・髪の毛や衣服の刺激 ・髭剃りの刺激 ・紫外線 ・皮脂の過剰分泌(首の上部) ・乾燥(首の下部) |
・下着による蒸れや摩擦 |
治し方 | ・肌を清潔に保つ ・やさしく丁寧に洗う ・すすぎ残しのないようにする ・ストレスをためない |
・症状に合わせた治療薬を使用する | ・肌にやさしい衣服や下着を選ぶ ・ニキビ用化粧品でケアをする ・定期的にピーリングをおこなう |
・肌にやさしい衣服を選ぶ ・紫外線対策をおこなう |
・肌への刺激を少なくする ・ストレスをためない ・紫外線対策をおこなう |
・通気性の良い下着を選ぶ ・蒸れにくい衣服を選ぶ |
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また、ニキビをしっかり治療するにはニキビ専用の治療薬を使用することが大切です。
ニキビ治療薬にはニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌・抑制する作用や、炎症を抑える作用があり、ニキビの改善を早め、跡も残りにくくします。
ニキビ治療薬の種類は、患部に直接塗って治療する外用薬と、体の内側から改善する内服薬の2つです。
どちらを使用するか迷ったら、以下を参考に判断してください。
外用薬
・炎症が起きているニキビを集中的に治したい
・顔など目立つ箇所にできた
商品名 | クリンダマイシンゲル | アジダームクリーム | ベンザックゲル |
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特徴 | ・化膿ニキビや炎症ニキビに効く抗生物質 ・ジェルタイプでべたつかない |
・皮脂分泌を抑える ・毛穴詰まりを解消する ・アクネ菌を殺菌する |
・でき始め~炎症ニキビまで幅広く効く ・耐性菌が生まれにくく、長期で使用可能 |
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内服薬
・広範囲にニキビが広がっている
・外用薬が塗りにくい体ニキビ
商品名 | アクネトレント (イソトレチノイン) |
レボフロックス (クラビット) |
AKAMIN (ミノマイシン) |
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特徴 | ・皮脂腺を小さくして皮脂の過剰分泌を防ぐ ・重症ニキビにも効果あり |
・細菌感染したニキビに効果的 ・短期服用で集中的に治療する |
・赤ニキビや化膿ニキビなど治りにくいニキビに効果的 ・短期服用で集中的に治療する |
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参考:日本皮膚科学会ガイドライン|尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023(PDF)
おでこニキビ
【おでこニキビの原因】
・皮脂の過剰分泌
・前髪などの刺激
・シャンプーや洗顔料のすすぎ残し
皮脂の過剰分泌は、ホルモンバランスの乱れやストレス、高脂質・高糖質な食事が原因です。
おでこから鼻にかけてのTゾーンと呼ばれる箇所は、皮脂分泌が多くニキビができやすい箇所でもあります。
【おでこニキビで考えられる内臓の不調】
・大腸(おでこ上部)
・小腸(おでこ下部)
刺激の強い辛い食べ物や、不規則な食事時間、早食いなどは腸に負担がかかってしまいます。
腸の不調はお通じに現れるため、便秘や下痢が続く場合は要注意です。
- 生活習慣を見直す
- 前髪など、肌への刺激をなくす
- 洗い残しやすすぎ残しのないようにする
- 消化によい食事を意識する
脂質と糖質を抑えた食事や、食物繊維の豊富な食べ物で腸を整えましょう。
洗顔をする際は、スタイリング剤やメイクが残らないようしっかり泡立てた洗顔料で優しく洗い、丁寧にすすぐよう心がけましょう。
眉間ニキビ
【眉間ニキビの原因】
・皮脂の過剰分泌
・前髪などの刺激
・ストレスによる自律神経の乱れ
前髪の刺激だけでなく、前髪に付着しているホコリや整髪料などが原因でニキビを悪化させることもあります。
また、ストレスによる自律神経の乱れは、皮脂の過剰分泌を促しニキビをできやすくします。
【眉間ニキビで考えられる内臓の不調】
・肝臓
肝機能が落ちると眉間ニキビができるといわれています。
体の中の老廃物を無毒化させる作用をもつ肝臓は、機能が低下すると毒素を溜めこんでしまいニキビの原因となるのです。
カロリーの高い食事やアルコール、生活習慣の乱れ、ストレスは肝機能の低下につながるため注意しましょう。
- むやみに手で触れない
- 前髪がかからないようにする
- 肝臓に負担をかけない生活を意識する
前髪や洗髪料などの刺激がかからないよう工夫しましょう。
眉間ニキビは目立って気になるかもしれませんが、手で触れると雑菌が付いて悪化する可能性があるため避けてください。
また、ビタミン・ミネラルが多く含まれる野菜・きのこ・海藻などは肝臓の働きにかかせない食材ですので積極的にとると良いでしょう。
入浴や軽いストレッチなどでリラックスし自律神経を整えることも効果的です。
鼻ニキビ
【鼻ニキビの原因】
・皮脂の過剰分泌
・間違った洗顔
・マスクなどによる刺激
鼻は顔のパーツの中でも皮脂分泌が多く、毛穴が深い箇所のため、皮脂や雑菌が毛穴に詰まってニキビができやすい部位のひとつです。
不十分な洗顔やクレンジングはニキビの原因につながります。
また鼻をかんだり、癖で触ってしまったり、接触や摩擦が原因となる場合もあるため注意しましょう。
【鼻ニキビで考えられる内臓の不調】
・胃
消化不良など胃に負担がかかっていると鼻にニキビができやすくなります。
揚げ物などの脂っこい食事や、ポテトチップスといった油で揚げているスナック菓子は胃に負担をかけ、過剰な皮脂の分泌を招くのです。
- 皮脂分泌が過剰になる食事を控える
- 洗顔やクレンジングを丁寧におこなう
- 生活習慣を見直す
小鼻は指の腹を使ってキワまで細かく丁寧に洗いましょう。
またファストフードなど油分の多い食事は胃に負担がかかるため、避けることです。
食事の際はよく噛むことも、胃の消化を助けます。
頬ニキビ
【頬ニキビの原因】
・乾燥
・マスクや頬づえなどによる刺激
頬は皮脂分泌が少ないため、乾燥によりバリア機能が低下すると、マスクや髪の毛など外的刺激を受けることで頬ニキビができやすくなります。
【頬ニキビで考えられる内臓の不調】
・肺
・肝臓
右頬にできた場合は肺の不調、左頬にできた場合は肝臓の不調と考えられています。
そのため、喫煙をする人は右頬、アルコールを多く摂取する人は左頬にニキビができやすいといわれています。
- 髪の毛がかからないようにする
- 枕や寝具に触れないようにする
- 高脂質な食事やアルコールを控える
- 生活習慣を見直す
食生活や睡眠の質など生活習慣の見直しをおこない、心身ともに休息をとることが大切です。
睡眠をしっかりとり、ストレスや疲労をためないようにしましょう。
また顔が寝具に触れないように枕や布団の位置を調整することや、肌の保湿をしっかりとおこなうことで外的刺激から肌を守ることができます。
顎・口周りニキビ
【顎・口周りニキビの原因】
・ホルモンバランスの乱れ
・ストレス
・マスクの蒸れや頬づえなどによる刺激
顎や口周りといったUゾーンはホルモンの影響を受けやすいといわれています。
とくに女性は、生理前になるとUゾーンのニキビに悩まされる人が多いようです。
顎や口周りは汗腺が少ないものの、皮脂腺が多いために毛穴詰まりを起こしてニキビができやすい箇所になります。
【顎・口周りニキビで考えられる内臓の不調】
・腎臓
・生殖器
疲労や冷たい物の取りすぎで腎臓が弱っていたり、婦人科系のトラブルなどがあると顎や口周りにニキビができやすいといわれています。
- ストレスをためない
- 通気性のよいマスクに変える
- 布団や枕カバーを清潔な状態にする
- 塩分の多い食事を避ける
- 体を冷やさない
肌の刺激を少なくする外側からのケアと、食事内容など内側からのケアが大切です。
入浴やストレッチは体を温めるだけでなく、自律神経を整えストレスを発散させてくれます。
暖かいスープや飲み物などで体の中から温めることも効果的です。
頭皮ニキビの原因
【頭皮ニキビの原因】
・シャンプーのすすぎ残し
・紫外線
・髪の毛で蒸れ、アクネ菌が増殖する
頭皮のニキビは肌や身体と異なりケアがしにくい箇所です。
密集した髪の毛が頭皮を蒸れさせ、アクネ菌を増殖させます。
またシャンプーのすすぎ残しや紫外線ダメージも頭皮ニキビの原因です。
- 洗いすぎやすすぎ残しがないようにする
- トリートメントが頭皮につかないようにする
- 枕カバーを清潔な状態にする
- 通気性のよい帽子を使用する
ヘアブラシで髪をとかす際にニキビがつぶれてしまわないよう気をつけましょう。
シャンプーはしっかりとすすぎ、トリートメントは毛先だけにつけます。
また洗髪後はドライヤーでしっかり乾かすことで菌の繁殖を防ぐことも大切です。
紫外線対策で被る帽子は通気性の良いものを選びましょう。
また飲む日焼け止めもおすすめです。
背中ニキビ
【背中ニキビの原因】
・シャンプーやボディソープのすすぎ残し
・衣服による蒸れや摩擦
・皮脂の過剰分泌
・ストレス(自律神経の乱れ)
背中は皮脂腺が多く、ニキビができやすい箇所です。
すすぎ残しや汗による蒸れ、ストレスによる自律神経の乱れが背中ニキビの原因になります。
とくにリュックを背負う人は摩擦や蒸れによってニキビができやすくなります。
- 肌を清潔に保つ
- やさしく丁寧に洗う
- すすぎ残しのないようにする
- ストレスをためない
背中は洗いにくい箇所ですが、あかすりなどを使用し優しく丁寧に洗いましょう。
ストレッチや入浴、十分な睡眠などで自律神経を整えストレスを溜めないようにすることも大切です。
背中は外用薬が塗りにくい箇所のため、イソトレチノインなどのニキビ内服薬の服用もおすすめです。
お腹ニキビ
【お腹ニキビの原因】
・衣服による蒸れや摩擦
・蒸れによってアクネ菌が増殖する
お腹のニキビは、おもに衣服の摩擦や蒸れによる菌の繁殖が原因です。
- 症状に合わせた治療薬を使用する
お腹は皮脂腺が少なくニキビができにくい箇所のため、帯状疱疹や脂肪腫などニキビ以外の皮膚炎の可能性もあります。
誤った判断による対処は症状を悪化させる原因にもなってしまうため、ニキビか皮膚炎かの判断には注意が必要です。
単体で小さく隆起しているニキビであれば、外用薬を塗ることで症状を抑えることができます。
デコルテ・胸ニキビ
【デコルテ・胸ニキビの原因】
・皮脂の過剰分泌
・毛穴のつまり
・衣服の摩擦
デコルテ・胸は毛穴が詰まりやすく、汗や汚れも溜まりやすいためニキビができやすくなります。
下着やアクセサリーの接触による摩擦もニキビの原因となることもあります。
- 肌にやさしい衣服や下着を選ぶ
- ニキビ用化粧品でケアをする
- 定期的にピーリングをおこなう
デコルテや胸ニキビには、肌のターンオーバーを促すピーリングが効果的です。
ピーリング後は肌が乾燥するため、顔用のスキンケア用品やデコルテ専用の保湿剤を使って保湿しましょう。
また下着など肌が密着するものは肌に優しい素材や通気性の良いものがおすすめです。
当サイトではターンオーバー効果のある美容クリームを取り扱っています。
二の腕ニキビ
【二の腕ニキビの原因】
・シャンプーやボディーソープのすすぎ残し
・衣服の蒸れや摩擦
・紫外線
二の腕のニキビの原因はおもにすすぎ残しや紫外線、衣服の接触です。
二の腕は紫外線対策をつい忘れがちですが、二の腕も紫外線を浴びることでニキビができやすくなってしまいます。
紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、皮脂のバランスが崩れてしまうのです。
- 肌にやさしい衣服を選ぶ
- 紫外線対策をおこなう
二の腕は身体の部位の中でも肌がデリケートな箇所です。
直接触れる衣服は、肌にやさしく通気性の良い素材に変えましょう。
紫外線対策に使用する日焼け止めは、毛穴詰まりを防ぐノンコメドジェニック(ニキビのもととなる毛穴詰まりや角栓ができにくい化粧品)のものを選んでください。
首ニキビの原因
【首ニキビの原因】
・髪の毛や衣服の刺激
・髭剃りの刺激
・紫外線
・皮脂の過剰分泌(首の上部)
・乾燥(首の下部)
首の上部はストレスやホルモンバランスの乱れによって皮脂が過剰分泌しやすく、首の下部は皮脂分泌がされにくいため乾燥し、肌が硬くなることで皮脂が毛穴に詰まりやすくなります。
- 肌への刺激を少なくする
- ストレスをためない
- 紫外線対策をおこなう
首は顔と比べてケアを怠りやすい場所ですが、顔といっしょに首までスキンケア・紫外線対策をしたり、十分な睡眠をとってストレスを溜めないようにすることが大切です。
またネックレスなどは外し、髪が長い人は結ぶことで肌への摩擦を減らすことができます。
おしりニキビの原因
【おしりニキビの原因】
・下着による蒸れや摩擦
おしりは体重による負荷がかかりやすく、蒸れや摩擦を起こしやすい箇所です。
座る・寝る姿勢はおしりを圧迫し空気の通りを悪くするため、菌の繁殖を助けニキビを発生しやすくします。
- 通気性の良い下着を選ぶ
- 蒸れにくい衣服を選ぶ
肌を締め付けるタイトなズボンは避け、おしりが引っかかりにくく幅に余裕のあるズボンや、スカートを選びましょう。
下着も通気性の良いコットン素材やゆったり目のサイズがおすすめです。
普段からストッキングを着用する人は、ソックスタイプのストッキングを選ぶなどの工夫をしましょう
新しいニキビ治療バクテリオファージとは
2024年1月18日に、大阪公立大学が国内初となるバクテリオファージ療法の臨床試験開始について発表しました。
新しいニキビ治療の実用化に向けて、注目を集めています。
バクテリオファージとは、特定の細菌に感染して増殖し、細菌を内側から壊すウイルスのことです。
肌には、うるおいを保つことや悪玉菌の増殖抑制、肌のバリア機能を守る善玉菌が存在しますが、従来のニキビ治療薬では善玉菌も死滅させていました。
一方、臨床研究が進められているバクテリオファージは、特定の菌のみを破壊する特性があるため、肌に必要な菌は残したままアクネ菌だけを死滅させることができます。
また、肌の菌バランスを整えるため、ニキビを予防する効果も期待されているのです。
現在バクテリオファージが配合された美容液での臨床研究が進められており、実用化が期待されています。
まとめ
ここまでの解説を以下の通りまとめました。
- ニキビの原因は場所ごとに異なる
- ニキビの改善には、場所ごとの原因に合わせた治し方を知ることが重要
- ニキビの新しい治療法としてバクテリオファージ療法が期待されている
ニキビはできる場所によって原因が異なり、症状を悪化させないためにも場所に合わせた適切な対処をとることが大切です。
また、バクテリオファージ療法の研究が進めば、より効果的なニキビ治療の実用化が期待できるでしょう。
Q&A
ニキビに関するよくある質問を集めました。
なかでも特に多かったものを3つピックアップしてご紹介します。
ニキビの原因や治し方を正しく理解し、改善や予防をする上での参考にしてください。
Q.ニキビが同じ場所にできる原因は?
A. 何度も繰り返し同じ場所にできるニキビは以下の原因が考えられます。
・肌の同じ場所が継続的に刺激を受けている
・アクネ菌が残っている
衣服や髪による肌への摩擦や刺激、また不十分な洗顔による洗い残しが原因となっている可能性があります。
また、過剰な洗顔で刺激を与えることもニキビ悪化につながります。
1日2回、たっぷりと泡立てた洗顔料でやさしく丁寧に洗い、しっかりと保湿することが大切です。
Q.ニキビに良い睡眠時間は?
A. 睡眠は時間の長さよりも、質の良さが大切です。
肌の新陳代謝を促す成長ホルモンは、入眠から3~4時間で分泌されます。
睡眠時間を長くとるよりも、熟睡できる生活リズムを作ることがニキビの改善には効率的です。
たとえば就寝前に入浴で体を温めたりストレッチをしたりすることで、睡眠環境を整えることができます。
また睡眠の質を向上させるには、内臓を休ませることも大切です。
過度な飲酒や脂っこい食事は避け、夕食は寝る3時間前までに済ませましょう。
Q.ニキビは最低何日で治る?
A.
ニキビはすぐに治るものではありません。
軽度のニキビであっても治るまで1週間程度はかかります。
早く治すためには規則正しい生活と、栄養バランスのとれた食事が大切です。
また、無理に治そうと過度に洗顔をしたり、潰したりしてしまうと悪化させてしまう原因となるため絶対にしないでください。
炎症がひどいニキビの場合は跡が残ってしまう可能性もあるため、ニキビ治療薬を使用するなどの対処が必要です。