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バイスマの副作用は?詳しい症状や対処法を徹底解説

バイスマは、ペニスに流れ込む血液の量を増やして勃起をサポートするED(勃起不全)の治療薬です。

バイアグラのジェネリック医薬品で、バイアグラと同じ有効成分が同量配合されているため、同等の効果でありながら安く購入できます。

しかし、「バイスマの副作用にはどんな症状があるの?」「安い分、安全性が気になる」と不安に思う方も多いでしょう。

そこでこの記事では、バイスマの副作用や安全性に疑問をお持ちの方に向けて、以下のような内容を解説します。

バイスマの副作用

バイスマの副作用

バイスマの主な副作用は以下のとおりです。

  • 頭痛(12.8%)
  • 顔のほてり、赤み(10.4%)
  • 消化不良(4.6%)
  • めまい(1.2%)
  • 鼻づまり(1.1%)など

※参照:Viagra.pdf

これらの主な副作用は、バイスマによる血管拡張作用や、平滑筋(内臓や血管の壁にある筋肉)の緊張をゆるめる作用により起こります。

次の項目では、それぞれの副作用の症状や起こる仕組みについて解説していきます。

その他、主な副作用を含むバイスマの副作用一覧を以下にまとめましたので、参考にしてください。

循環器 血管拡張(ほてり、赤み) 胸痛、動悸、頻脈 高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック、末梢性浮腫 心筋梗塞(※1)、低血圧、失神
精神・神経系 頭痛 めまい、傾眠、昏迷 異常感覚、下肢痙攣、記憶力低下、興奮、緊張亢進、錯乱、思考異常、神経炎、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力
肝臓 AST増加 ALT増加、LAP上昇、LDH増加、血中トリグリセリド増加、γ-GTP増加、血清リン脂質上昇、血中アミラーゼ増加、血中アルブミン減少、血中ビリルビン増加、総蛋白減少
消化器 悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛 おくび、胃炎、胃不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、白舌、腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害
泌尿・生殖器 陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続 勃起の延長、持続勃起、尿路感染、前立腺疾患
呼吸器 鼻炎 呼吸障害、鼻閉、咽頭炎、喘息 鼻出血、気道感染症、副鼻腔炎
筋・骨格系 関節痛、筋肉痛 骨痛、背部痛
皮膚 発疹 そう痒症、眼瞼そう痒症、脱毛症、男性型多毛症、発汗、皮膚乾燥、皮膚障害、紅斑
血液 ヘマトクリット減少、ヘマトクリット増加、ヘモグロビン減少、リンパ球減少症、リンパ球増加症、好酸球増加症、赤血球減少症、赤血球増加症、白血球増加症
感覚器 眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害 眼乾燥、眼痛、屈折障害、光視症、味覚異常、味覚消失、流涙異常、羞明 霧視、視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞、突発性難聴
その他 CK増加、疼痛、熱感 BUN増加、インフルエンザ症候群、リンパ節症、血中ナトリウム減少、血中リン増加、体重増加、血中尿酸増加、ウロビリノーゲン陽性、尿中ブドウ糖陽性、尿中赤血球陽性、尿中蛋白陽性 過敏性反応、感染症

(※1)因果関係は明らかではありませんが、市販後においてバイアグラ投与後に心筋梗塞が発症したとの報告があります。
※参照:バイアグラ錠25mg・50mg/バイアグラODフィルム25mg・50mg
※一番右の項目は頻度不明です。

頭痛

バイスマを服用すると、頭痛が起こる可能性があります。

これはバイスマの血管拡張作用によるもので、ペニスの血管だけではなく頭部の血管まで拡張するため、周囲の神経を刺激し頭痛が起きるのです。

基本的には軽度で一時的なものですが、症状が長引いたり悪化したりする場合は、医師へ相談してください。

顔のほてり、赤み

顔のほてりや赤みも、バイスマを服用した際によく見られる副作用の1つです。

これらの症状は、バイスマの血管拡張作用により顔周囲の血管が広がることで起こります。

顔のほてりや赤みについては自然と治まっていくケースがほとんどであるため、過度な心配は必要ありません。

消化不良

バイスマの服用により、消化不良が起こる場合もあります。

バイスマの作用により胃腸内の平滑筋の緊張がゆるみ、食べ物の消化が遅れることが原因です。
食べ物が長時間胃腸の中に留まると、胃腸が刺激されて腹痛を引き起こすことがあるのです。

また、この刺激により腸の運動が活発になり、水分が十分に吸収されないまま消化物が肛門へ送られるため、下痢を伴う場合もあります。

これらの症状は一時的であることがほとんどですが、胃もたれや吐き気、腹痛、下痢などの症状が起こった場合は念のため安静にし、楽な体勢で休んでください。

また、バイスマを服用する際は脂っこい食事を控えることで消化不良の症状の予防につながります。

めまい

バイスマの服用後、めまいが起きることがあります。

バイスマの血管拡張作用により、全身の血管が拡張して血流がよくなるため血圧が下がり、めまいにつながるのです。

こちらの症状も一時的で徐々に治まりますが、服用後は念のため車の運転や機械操作、高所作業などの危険を伴う行動を避けましょう。

鼻づまり

バイスマを服用すると、鼻づまりが起こる可能性があります。

バイスマの血管拡張作用により鼻の中の血管が拡張して血流が増えるため、鼻の粘膜が腫れ、鼻づまりにつながるのです。

こちらもほとんどの場合、一時的な症状のため、バイスマの効果が弱まるにつれ治まります。

ただし、症状が悪化していく場合や、バイスマの効果が切れても症状が続く場合は医師へ相談してください。

バイスマの重大な副作用

バイスマの重大な副作用は以下のとおりです。
これらの症状が起こった場合は、ただちに医療機関を受診してください。

・過敏症
呼吸困難や、顔、唇、舌、気道などの急激な腫れといった症状が起こります。
腫れた部位はかゆみや痛みを伴う場合があります。

・心臓疾患
動悸や頻脈、胸が圧迫されるような痛みが起こることがあります。

・神経系障害
突発的に手足のしびれ、体の硬直、意識喪失などが起こるてんかん発作が起こったり、体がけいれんしたりすることがあります。

・持続勃起症
性的刺激がないにも関わらず、4時間以上勃起が持続したり、痛みを伴う勃起が6時間以上持続したりする症状が起こります。
放置すると勃起機能が永続的に失われる可能性があります。

・非動脈炎性前部虚血性視神経症
突然視力が低下または喪失したり、視界の一部が見えなくなったりする症状です。
片方の目だけに起こることと痛みを伴わないことが特徴で、起床時に気がつくケースが多いとされています。

・聴力低下または喪失
突然の耳鳴りや、周りの音が聞こえにくい、もしくは聞こえないといった症状が起こります。

※参照:VIAGRA®

これらの症状は非常にまれでめったに起こるものではありませんが、バイスマ服用時は念のため注意してください。

とくに、持病がある方でバイスマの禁忌に該当する場合、知らずに服用することで命に関わる重大な副作用につながるおそれがあります。

服用を検討されている方は、必ずバイスマの禁忌を確認してください。

バイスマの副作用が起こる頻度

国内でおこなわれた臨床試験における、バイスマの有効成分シルデナフィルの副作用発現率は以下のとおりです。

シルデナフィル
50mg
シルデナフィル
100mg
発現率 26.3% 33.3%

※参照:バイアグラ錠25mg・50mg/バイアグラODフィルム25mg・バイアグラODフィルム50mg-医薬品インタビューフォーム

表からもわかるように、バイスマは服用量が増えると副作用が起こる頻度が高くなります。

バイスマ服用後に副作用が起こった場合、次回から服用量を減らすと副作用をおさえられる可能性がありますので、100mgを服用していた方は50mgに、50mgを服用していた方は25mgへと減らしてみましょう。

バイスマの副作用は効果が弱まるにつれて治まる

通常、バイスマの副作用は効果が弱まるにつれて徐々に治まります。

バイスマの効果持続時間は約4~6時間のため、この時間を目安に体調の変化を観察してください。

効果の持続時間を過ぎても症状が治まらなかったり悪化したりする場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

バイスマの副作用が起きたときの対処法

バイスマの副作用が起きたときの対処法

バイスマの副作用が起きたときの対処法は、以下のとおりです。

頭痛や鼻づまり、下痢などの症状は、市販薬でも対応できます。
また症状によっては、性行為を中止して安静にすることで改善する場合もあります。

万が一重大な副作用が起きた場合は、ただちに医療機関を受診して医師の診察を受けましょう。

次の項目では、それぞれの対処法について詳しく解説します。

症状に合った医薬品を服用する

バイスマの副作用は、症状に合った医薬品を服用することで対処できます。

たとえば、頭痛には頭痛薬、鼻づまりには点鼻薬などの鼻炎薬、下痢には下痢止めなど、市販薬でも改善が期待できます。

軽度の症状であっても、気になって性行為に集中できないといった場合は、我慢せず適切な医薬品を使用して症状を改善させましょう。

ただし、バイスマには併用禁忌薬併用注意薬があるため、使用する医薬品がバイスマと併用しても問題がないか事前にしっかり確認してください。

性行為を中止して安静にする

バイスマの副作用による症状がひどい場合や、医薬品では対処できない症状が起こった場合は、性行為を中断して安静にしましょう。
とくに、医薬品では対処できないめまいや動悸などの症状が起こった場合は、体調の変化を慎重に観察するなど注意が必要です。

バイスマの効果が完全に切れるまでは性行為を再開せず、体調の回復を優先してください。

重大な副作用が起きたらただちに医療機関へ

バイスマの服用により重大な副作用が起きた場合は、ただちに医療機関を受診してください。

重大な副作用の中には、命に関わる症状もあるためです。

また、4時間以上勃起が続く持続勃起症や、急激な視力低下がおこる非動脈炎性前部虚血性視神経症の場合、早急に適切な処置を受けないと回復が難しくなります。

重大な副作用が起きた場合は、ただちに医療機関を受診しましょう。

なお、重大な副作用でなくても症状に対して不安や違和感がある場合は、ためらわず早めに医師へ相談してください。

バイスマの副作用リスクをおさえるための対策3選

バイスマの副作用リスクをおさえるための対策3選

バイスマによる副作用のリスクをおさえるための対策は、以下のとおりです。

初めてバイスマを服用する方は、錠剤を割って半錠や1/4錠から服用を開始し、効果や副作用を確認しながらご自身に合った用量を探してください。

また、副作用のリスクをおさえるためには、用法用量を守ることも大切です。

なお、現在持病がある方や服用中の医薬品がある方は、バイスマを飲んでも良いか事前に医師へ相談しましょう。

これらの対策について、次の項目から詳しく解説します。

少ない用量から服用する

初めてバイスマを服用する方や副作用が心配な方は、少ない用量から服用を開始してください。

バイスマは、服用量が多いほど副作用のリスクが高まるためです。

バイスマには50mgと100mgの2種類の用量がありますが、ピルカッターなどを使い半錠や1/4錠にカットして用量を調節できます。

カットして残った錠剤は、ラップなどにくるみ密閉保存して後日服用しましょう。

用法用量を守る

バイスマの副作用リスクをおさえるには、服用方法や服用量を守ることも大切です。

バイスマは、1日1回服用する医薬品であり、1日の最大用量は日本では50mg、海外では100mgまでと決められています。
1日の最大用量を守らなかったり、間隔をあけずに服用したりすると、思わぬ副作用のリスクが高まります。

必ず正しいバイスマの飲み方を確認し、用法用量を守ったうえで服用してください。

現在持病や服用中の医薬品がある方はまず医師へ相談する

現在持病がある方や、服用中の医薬品があるという方は、バイスマを服用しても良いか事前に医師へ相談してください。

持病や服用中の医薬品によっては、バイスマを服用できなかったり、服用に注意が必要になったりする可能性があるためです。
バイスマを服用できない方が知らずに服用してしまうことで、重大な副作用へのリスクが高まるだけではなく、持病の悪化などが起こるおそれもあります。

持病がある方や現在服用中の医薬品がある方は、必ず事前に医師へ相談し、指示に従ってください。

また、健康に関する不安がある方や、服用に対して疑問がある方も、念のため医師に相談しましょう。

バイスマの副作用は頭痛やほてり|症状が起こったら適切に対処しよう

バイスマの主な副作用には、頭痛ほてり消化不良などがあります。

これらの症状は、バイスマの血管拡張作用や平滑筋の緊張をゆるめる作用によって起こりますが、ほとんどの場合一過性のため、バイスマの効果が切れるとともに治まることが多いです。

副作用が起こった場合、症状にあった医薬品を服用することで対処もできますが、症状がひどい場合は性行為を中断して安静にしましょう。
また、バイスマの効果が切れても症状が治まらない場合や悪化していく場合は、早めに医療機関を受診してください。

副作用のリスクをおさえるためには、少ない用量から服用を開始し、用法用量を守ることが大切です。
バイスマを安全に服用し、効果を最大限に引き出すためにも、正しい服用方法を確認しましょう。

よくある質問

バイスマの副作用に関するよくある質問にお答えします。

バイスマの偽物と本物の見分け方は?

バイスマの偽物と本物の見分け方は、以下のとおりです。

・用量
バイスマの用量は、50mgと100mgのみです。
そのため、それ以外の用量の医薬品が届いた場合は偽物となります。
もし25mgや75mg、150mgのバイスマを購入した場合は、服用せず破棄してください。

・製薬会社
バイスマは現在、製薬会社asle pharmaceuticalsによってのみ製造されているED治療薬です。
このメーカー以外から販売されているバイスマは偽物の可能性が高いため、購入する際は正規の製薬会社からの製品かどうか必ず確認してください。

バイスマやバイアグラは長期服用できる?

バイスマやバイアグラは長期服用が可能です。

有効成分のシルデナフィルは、長期間継続して服用しても依存性や耐性(特定の医薬品を連用するうちに効果を感じなくなること)の心配がなく、安全性に問題がないとされています。
そのため、健康面への影響を心配する必要はありません。

また、シルデナフィルは肺高血圧症の治療薬としても承認されており、1日に60mgを連日服用する方法が推奨されています。
※参照:レバチオ錠20mg/レバチオODフィルム20mg/レバチオ懸濁用ドライシロップ900mg-添付文書

このことから、バイスマやバイアグラは長期間の服用でも安全性が確立されていることがわかります。

バイアグラの副作用による死亡率は高い?

バイスマの先発薬であるバイアグラの副作用による死亡率は、極めて低いです。

実際、バイアグラを服用した後に死亡した方の7割は、もともと冠状動脈疾患の危険因子を持っていたことがわかっています。
また、日本国内での死亡事例においても、バイアグラの併用禁忌薬を使用中であったことが報告されました。
※参照
クエン酸シルデナフィル(バイアグラ)の市販後安全性
バイアグラ使用後に死亡した症例について

バイアグラの市販後安全性に関する研究では、基本的に正規品のED治療薬を服用すること自体が、心臓へ負担をかけることはないとされています。
むしろ血管拡張作用により血圧を下げるため、心臓への負担を軽減するのです。

ただし、持病がある方や現在使用中の医薬品がある方は、バイアグラの服用が命の危険につながることもあるため、必ず事前に医師へ相談してください。