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バイアグラの早漏への効果とEDとの意外な因果関係

ED治療薬のバイアグラですが、実はED改善だけではなく早漏にも効果があります。
また、早漏とEDには因果関係があるということも判明しているのです。
とはいえ「バイアグラで早漏も治るって本当?」と思う人もいるのではないでしょうか。
この記事では早漏を解消したい人に向けて、バイアグラがなぜ早漏にも効果があるのか、EDと早漏はどのように関係しているのか、わかりやすく解説しています。
バイアグラの早漏への効果

バイアグラを飲んで勃起力を高めることで間接的に早漏にも効果を発揮します。
というのも、男性のペニスはガチガチに硬くなっているフル勃起状態だと、性的な刺激を受けてもそれが伝わりにくくなり、早漏の原因であるペニスの感度が鈍くなるからです。
とくに、勃起してもED気味でペニスが硬くなりきらないという人は、ED性の早漏になっている可能性があり、そのような症状に対してもバイアグラは効果的です。
実際に勃起力を高めることでEDとあわせて早漏も改善されるというケースが多く見受けられています。
ちなみに、EDの症状がない健康的な男性でも、ED治療薬を飲むことで勃起力を高め、早漏を改善させることが可能です。
たとえば、「EDじゃないけど気持ちよくてすぐイッちゃう」というタイプの早漏でも、バイアグラは効果を発揮するでしょう。
下記のページでは、バイアグラのさまざまな効果についてさらに詳しく解説しています。
ED治療薬による早漏防止の研究結果
ED治療薬を飲むことで早漏の改善に効果があったとされる公式の研究結果が出ています。
この研究は、ED治療薬のレビトラ(バルデナフィル)を使って挿入時間の変化を観察したものです。
その結果、ED治療薬を8週間に渡って続けて飲むことで、平均の挿入時間が0.6分から4.5分へと7~8倍に延びました。
さらに、飲むことをやめて4週間経った後も効果があったとされています。
しかし、効果は間違いなく証明されたものの、その詳しい原理までは解明されていないというのが現状です。
早漏とEDの意外な関係

実は、EDの症状がある人のうち3人に1人が早漏の症状にも悩まされていることが判明しています。
EDと早漏に関して男性専門クリニックが調査したところ、とくに50歳以上の男性はEDと早漏を同時に自覚・発症するケースが多いということもわかりました。
また、早漏の症状だけの人より、早漏とEDを併発している人の数は約2.5倍も多かったという調査結果も出ています。
このように、早漏とEDに関係があることは明らかです。
早漏とEDがどのように関係しているのか、次の項目で確認していきましょう。
とくにEDの人は早漏になりやすい傾向がある
早漏と同時にEDにも悩んでいる人の割合が高いのは、EDになると勃起力が弱まってしまうというのが理由です。
- 性行為のときフル勃起状態にならない
- 勃起の状態を長く保つことができない
簡単にいうとペニスが硬くなりきっていない状態は早漏を誘発します。
具体的には、十分に勃起していないペニスは通常より刺激を受けやすいため、性的な刺激を受けてすぐに射精してしまうのです。
そこで、バイアグラなどのED治療薬が役立ちます。
有効成分がペニスの勃起力を高めることで刺激を受けにくい状態になり、性的な刺激に対して強くなります。
一言で説明すると、フル勃起したら感度が鈍って射精が遅れるのです。
バイアグラより早漏防止薬の方が効果的なケース

バイアグラは、あくまでEDやED性の早漏に対して有効な医薬品でしかありません。
そのため、EDの症状がない早漏の人に対しては、バイアグラよりも早漏防止薬のほうが効果的です。
たとえば、強いストレスやトラウマが原因の心因性早漏には、バイアグラとは別の方法でアプローチする早漏防止薬のほうが適しています。
そんな早漏防止薬ですが、飲むタイプやスプレータイプ、塗るタイプなどがあります。
飲むタイプには軽い副作用があったり、ペニスに直接使うタイプは女性にも影響してしまうなど、それぞれメリットとデメリットが異なるため、状況に合わせた使い分けが必要です。
相手にバレたくないなら飲むタイプやコンドームの内側に塗られているタイプ、とくに隠す必要がなければスプレーや塗るタイプを選んでみましょう。
早漏防止とED改善の効果がある複合治療薬
ED改善と早漏防止、2つの効果をあわせ持つ医薬品があります。
海外のジェネリック薬で、スーパーカマグラやスーパーPフォースという名称で製造販売されており、下記の有効成分を含みます。
- シルデナフィル
- ダポキセチン
シルデナフィルがED、ダポキセチンが早漏に対して効果を発揮するため、ED改善と早漏防止を同時にケアしてくれます。
ただし、どちらの有効成分もそれぞれ併用に気を付けなければならない医薬品があるため、事前に調べるか、医師に相談してから飲むようにしましょう。
スーパーカマグラやスーパーPフォースに興味のある方は、下記のページで値段や飲み方についても確認できます。
早漏になってしまう原因は4種類

早漏には4種類のタイプがあり、原因に合わせて「ED性早漏」「心因性早漏」「衰弱性早漏」「過敏性早漏」と呼ばれています。
この中に思い当たる症状はありましたか?
それぞれ確認してみましょう
・ED性早漏
EDによって早漏になっているパターンです。
勃起力が弱まることで、ペニスが性的な刺激に弱くなり、早漏も併発しています。
・心因性早漏
ストレス性早漏とも呼ばれ、主にストレスが原因で早漏になっているパターンです。
仕事や人間関係のストレス、性行為に対する緊張や不安によって、射精のタイミングが早まってしまっています。
・衰弱性早漏
加齢や衰弱、運動不足による筋力低下で、早漏になっているパターンです。
筋力が低下すると、射精をコントロールする射精管閉鎖筋という筋肉も弱くなり、射精までの時間が早くなってしまいます。
・過敏性早漏
ペニスの感覚が過敏になっていることで早漏になっているパターンです。
少しの刺激でも射精してしまう状態で、性行為の経験が少ない人や、性欲が強いためすぐに体が反応してしまうという人に多く見られます。
早漏の定義とは?何分?何秒?

一般的に早漏は、「思っているよりも早く射精してしまう」という症状のことをいいます。
医学的には「1分以内に射精してしまう」症状を、早漏と定義しています。
また、国際性機能学会(ISSM)が早漏と判断するための定義として挙げているのは、以下の3点です。
- 挿入前、あるいは挿入後1分以内に射精してしまう
- 膣内での射精のタイミングを自分でコントロールできない
- 射精が早いことで性行為に対して悩み、苦痛や負担を感じている
また、勃起不全のことをEDと呼ぶように、早漏はPEと呼ばれています。
Premature Ejaculationを省略してPEなのですが、これは直訳すると「早すぎる射精」となります。
早漏でも挿入時間を伸ばせる方法2選

早漏は医薬品を飲まなくても、別の方法で射精を遅らせることも可能です。
・性行為のとき体位に気を付ける
・コンドームの使い方を工夫する
という2つの方法です。
性行為の体位は、正常位や騎乗位、また俗に「バック」といわれる後背位などさまざまです。
その中で、あえて性的刺激が強くない体位を選ぶことで、早漏を防ぐことができます。
また、ペニスが刺激に対して弱いことで起こる過敏性のEDなどは、装着することで感度が鈍るコンドームを使用してみましょう。
分厚いコンドームや早漏用として開発されているコンドームがおすすめです。
ここからは性行為の体位とコンドームの使い方について、順番に確認していきましょう
挿入時間が伸びる体位
射精を遅らせるには、あまり気持ちよくない体位を選ぶことが重要です。
ここまでくると「もはや一体何のため?」と思うかもしれませんが、パートナーのためです。
とくに以下の2種類の体位をおすすめしています。
- 対面座位
- 背面側位
対面座位から説明していきますが、これはお互いに向き合って座る体勢で挿入する体位です。
お互いの体が密着することから、性行為において愛情を感じることを重視する女性から高い人気があります。
にもかかわらず、座っている状態だと腰を突き上げる動きが難しいため、射精しにくくなるというメリットまであります。
次に背面側位ですが、横に寝た女性の背後から寄り添うような形で挿入する体位です。
ペニスが根本まで挿入しにくいため刺激が弱く、男性からは女性の後ろ姿しか見えないので、視覚的な刺激も弱いというメリットがあります。
興奮しにくく射精までの時間を延ばすことはできますが、挿入が浅くペニスが抜けやすいので、ゆっくり動くなどの工夫が必要です。
とはいえ、これらの体位の感じ方には個人差があるため、実際に試してみないとわかりません。
色々試してみて、自分に合った射精しにくい体位を探しましょう。
挿入時間が伸びるコンドーム
早漏防止用のコンドームには、以下の2種類があります。
- 遅延コンドーム
- 分厚いコンドーム
遅延コンドームには、安全性の高い医療用の局所麻酔ベンゾカインが使われており、一時的に感覚を鈍らせて早漏を防ぐことができます。
また、コンドームの内側にベンゾカインが塗られているため、パートナーに影響を与えず射精までの時間を長引かせることが可能です。
デメリットとしては、感度が鈍ることで性的刺激に強くなる半面、気持ちよさまで感じにくくなってしまうことです。
麻酔と聞くと不安に感じられるかもしれませんが、ベンゾカインは安全性が高く、吐き気や胃痛を抑える内服薬や軟膏にも使われています
遅延コンドームは海外から個人輸入すれば入手可能で、グー薬局では「12個入り」が1,300円、「36個入り」を2,700円で販売しています。
もう一方の分厚いコンドームですが、コンドーム自体を厚くすることにより、物理的にペニスへの刺激を抑えるというものです。
分厚いコンドームは、通販サイトやドラッグストアなど、どこにでも売っているので入手しやすいのがメリットです。
また、パッケージに「もはや何も感じない」「オレ史上最高記録」といったわかりやすいキャッチコピーがすぐ目に入ってくるので、店頭や通販サイトでもすぐに見つけることができるでしょう。
遅延コンドームはグー薬局で取り扱いがあるので、気になる方は下記の商品を確認してみてください。
早漏を治したいなら骨盤底筋を鍛えよう

早漏を「骨盤底筋」を鍛えるトレーニングで解決する方法もあります。
骨盤底筋を鍛えることで早漏を改善できるだけではなく、勃起力を高めてパートナーを喜ばせることにも期待できるでしょう。
とくに、ED気味の早漏なら骨盤底筋のトレーニングで効率よく改善できるでしょう。
骨盤底筋は「PC筋」「BC筋」といった骨盤周りの筋肉を総称したもので、射精以外にも排便や排尿などをコントロールをする役割があります。
男性が絶頂に達して射精するときは、骨盤底筋がリズミカルに収縮することで精液が放出されています。
そんな骨盤底筋ですが、加齢とともに衰えてくるため、早漏どころか尿漏れにまでつながってしまうので注意しておきましょう。
骨盤底筋は意識しにくいため鍛えるのが難しく、成果が出るまでにも時間がかかってしまいます。
また、ストレスを原因とする心因性早漏に対しては、あまり効果的ではありません。
それでも骨盤底筋を鍛えることで、ゆっくりとでも早漏は改善されるため、チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。
次の項目では、骨盤底筋を鍛えるおすすめのトレーニングを3つ紹介しているので、自分に合った筋トレ方法を探してみましょう。
骨盤底筋(PC筋・BC筋)の筋トレ方法
骨盤底筋を鍛える簡単で効果的な筋トレ方法は、下記の3つです。それぞれ順番に紹介していきます。
- 排尿停止トレーニング
- 肛門開閉トレーニング
- ワイドスクワット
排尿停止トレーニングは、排尿時におこなう方法です。
半分ほど排尿したら止めて、3秒ほどその状態をキープします。
そして、3秒たったら残りを出します。
このようにシンプルな方法ではありますが、骨盤底筋が衰えている場合は失敗してトイレや衣服を汚してしまう可能性があるため、慣れないうちは立ち小便の体勢ではなく、座った状態でおこないましょう。
肛門開閉トレーニングは、肛門を3~5秒間ギュッと締めたあと、同じ時間をかけて緩めていく方法です。
これを10回ほど繰り返します。
慣れてきたら、肛門を締める時間を延ばしていきましょう。
ワイドスクワットは、いわゆるスクワットのひとつで、足を肩幅よりやや広く開くのが特徴です。
足を開いたら太ももが地面と平行になるまでゆっくり腰を落とし、素早くもとの体勢に戻ります。
これを10回繰り返します。
普通のスクワットよりも大きく足を開くため、骨盤底筋を効率よく鍛えることができます。
早漏をパートナーと一緒に克服する訓練

早漏の改善には、パートナーの協力があるとスムーズです。
パートナーに相談しにくいからとそのままにしてくと、早漏が原因で離婚というケースも海外では発生しています。
それだけお互いに大きな問題で、解決すべき悩みであるともいえます。
パートナーの協力を得られれば、「セマンズ法」「スクイーズ法」を使って、早漏を克服する訓練をおこなっていきましょう。
セマンズ法は、心理療法に分類されます。
スクイーズ法は、セマンズ法とほとんど同じですが、より技巧的な方法です。
それぞれどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
セマンズ法
セマンズ法のやり方は、2段階に分かれています。
①パートナーに手でペニスを刺激してもらう
②騎乗位で挿入する
まずは①から始めていきます。
手でペニスを刺激してもらい、射精しそうになったらストップ。
これを4回くり返し、4回目に射精します。
手で射精をコントロールできるようになってきたら、②に移ります。
こちらも、騎乗位で挿入したあと射精しそうになったら動きを止めてもらいましょう。
このセットを4回くり返して4回目に射精します。
メリットは、医薬品に頼らない方法なので、副作用などの心配がいらないことです。
デメリットとしては、「結果が出るまでに時間がかかる」「協力してもらうパートナーに負担がある」といったことが挙げられます。
スクイーズ法
スクイーズ法の内容は、ほとんどセマンズ法と同じです。
同じく①②の流れで射精を我慢することに慣れる訓練をします。
違いは、射精しそうになったときパートナーにペニスを圧迫してもらう点です。
指で亀頭を押さえてもらい、射精を我慢します。
これを繰り返しおこない、15分ほど我慢できるようになるまで続けます。
メリット、デメリットもセマンズ法と変わりません。
とくにスクイーズ法の場合、「ペニスを指で圧迫する」というステップが必要なため、どうしてもパートナーの負担が大きくなってしまいがちです。
訓練に集中しつつも、愛情表現を忘れないように心がけましょう。