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バイアグラの効果が大注目!ED改善だけじゃない効果とは?
バイアグラはEDを改善する医薬品として知られていますが、効果はそれだけにとどまりません。
早漏にも効果を発揮することがわかっており、賢者タイムを短縮するという研究結果も確認されています。
そこで今回このページでは、確認されているバイアグラの効果や研究について徹底調査しました。
性生活や下半身に悩みのある人に向けて、知っておきたいバイアグラの効果を中心に、わかりやすく解説しています。
- バイアグラの主な効果はED改善
- 早漏防止の効果
- 賢者タイム短縮の効果
- ペニスが大きくなる効果
- バイアグラがED治療薬の中で最も効果が出やすいとされる理由
- バイアグラがPDEを阻害する効果
- バイアグラの研究中の効果
- 血管の修復や再生の効果がある?
- 高山病にも効果がある?
- 時差ボケにも効果がある?
- アルツハイマーを予防できる可能性がある?
- バイアグラの有効成分シルデナフィル含有量(25mg・50mg・100mg)による効果の違い
- バイアグラ・レビトラ・シアリスの効果比較
- バイアグラの効果に関する質問
- バイアグラは不妊治療にも効果がある?
- バイアグラを飲むと若返る?
- 使用期限が切れたバイアグラの効果は?
- バイアグラを普通の人が飲むと?
- バイアグラを女性が飲むとどうなる?
- バイアグラの効果についてまとめ
バイアグラの主な効果はED改善
バイアグラの主な効果はED改善で、ED治療薬として厚生労働省に承認されています。
- 勃起できない
- 勃起しても柔らかい
- 勃起しても中折れする
こういったEDの症状はバイアグラを飲むことで改善できます。
ただし、その効果は長くても4~6時間ほどです。
残念ながら、一時的に勃起をサポートしてくれるものの、根本的にEDを治療する医薬品ではありません。
そんなバイアグラですが、製造・販売されるようになって25年以上が経過した現在でも、さまざまな研究が進められている医薬品です。
今回、媚薬や催淫薬のように興奮する効果は確認できませんでしたが、早漏や賢者タイムといった症状にも効果を発揮することがわかりました。
それぞれ次の項目で詳しく説明しているので、順番に確認していきましょう。
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- バイアグラとは
早漏防止の効果
バイアグラを飲むことで、早漏に効果があったという複数の研究結果が報告されています。
とくに、性行為の際に十分に勃起できていない人、ED性の早漏になっている人は、バイアグラで改善可能です。
バイアグラの効果で満足のいく勃起ができるようになるため、結果的に早漏の改善にもつながります。
しかし残念ながら、心因性の早漏はバイアグラで改善できません。
心因性の早漏はペニスの問題ではなく、精神的な原因によるためです。
早漏が精神的な原因の場合、カウンセリングを受けて原因を明らかにしたうえで対策するなど、心理療法によるアプローチが必要になります。
ちなみに早漏は一般的に、「思っているよりも早く射精してしまう」という症状のことです。
医学的には、「挿入後1分以内に射精してしまう症状」と定義されています。
バイアグラと早漏についての詳細を知りたい方はこちらのページでさらに詳しく解説しています。
賢者タイム短縮の効果
バイアグラを飲むことで、賢者タイムが短縮されたという研究結果があります。
もともと賢者タイムの平均が10.8分だった男性が、バイアグラを飲んだことにより2.6分になったというケースが報告されました。
賢者タイムが短縮されると、続けて次の性行為をおこなうまでの時間短縮にも繋がります。
また、パートナーと何度も愛を確かめ合いたい、そんなときにもバイアグラが効果を発揮するはずです。
賢者タイムとは、射精したあと一時的に性欲という煩悩から解放されて冷静になる時間を「賢者」にたとえた俗称です。
ちなみにこの賢者タイムには医学的な正式名称があり、正しくは「射精後不適応」といいます。
ペニスが大きくなる効果
一部の人は、バイアグラを飲むことで勃起時のペニスが大きくなります。
その一部の人というのは、EDが原因で十分な勃起ができていない人です。
というのも、バイアグラには「勃起力を高める」という効果があります。
勃起力は、体の衰えや加齢によって気づかないうちに低下していくものです。
そのため、EDの症状がある人は勃起力の不足により、本来のサイズよりも小さくなってしまっている場合があります。
そのような場合、バイアグラを飲むことで勃起力が改善し、元のサイズを取り戻すことができるでしょう。
バイアグラがED治療薬の中で最も効果が出やすいとされる理由
バイアグラは、他のED治療薬よりも生物学的利用率が高く、約40%あることが確認されています。
生物学的利用率とは、有効成分が血管外投与されたとき、どれだけ利用できる量として血流に到達するかの割合をあらわしたものです。
生物学的利用率が高いほど、多くの有効成分が体内で利用され、効果を実感しやすくなります。
バイアグラの生物学的利用率の約40%というのは決して低い数字ではなく、比較的に多くの人が効果を実感しやすい医薬品といえるでしょう。
ちなみに、ED治療薬にはバイアグラの他に「レビトラ」「シアリス」などもありますが、レビトラの生物学的利用率はバイアグラの半分以下の14.5%です。
シアリスに関しては、生物学的利用率が確認できませんでした。
比較した際の生物学的利用率の高さからわかるように、バイアグラは多くの人に効果が出やすいED治療薬です。
また、バイアグラのジェネリック医薬品である「カマグラゴールド」や「バイスマ」も、同じ有効成分のシルデナフィルを含んでいることから、同程度の生物学的利用率に期待できるでしょう。
なお、生物学的利用率は、「バイオアベイラビリティ」「生体利用率」とも呼ばれます。
バイアグラや、バイアグラのジェネリック薬であるカマグラゴールド、バイスマの購入について興味のある方は、下記の通販ページをご覧ください。
バイアグラがPDEを阻害する効果
バイアグラなどのED治療薬は「PDE5阻害薬」に分類されており、勃起を妨げるPDE5の働きを抑制し、EDの症状を改善します。
PDEはホスホジエステラーゼと呼ばれる酵素で、PDE5(ホスホジエステラーゼ5型)は以下の部位に作用する酵素です。
- 海綿体
- 内臓筋
- 血管
- 血小板
PDE5には、cGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質を破壊して、勃起をおさめるという働きがあります。
射精したあと勃起が徐々におさまるのは、PDE5のおかげです。
しかしEDの人では、勃起時にPDE5がcGMPを破壊してしまうため、勃起前や勃起中のタイミングでペニスが萎えてしまうのです。
そのため、バイアグラを飲むことでPDE5を適切にコントロールすることが重要です。
また、PDE5の他にも、PDE1やPDE6、PDE9、PDE11といった物質も存在します。
人によってはPDE1(脳、心臓、骨格筋、肝臓、血管、筋肉、内臓筋)に対してもバイアグラが作用してしまい、副作用として顔のほてりや頭痛が起こります。
また、バイアグラの作用はPDE6にも及ぶため、人によっては網膜にも作用してしまい、まぶしく感じたり青白く見えたりという、視覚的な副作用が起こる点には注意しておきましょう。
とはいえ持病や体質的に珍しい遺伝がなければ、バイアグラは安全性の高い医薬品です。
用法用量を守り正しく服用すれば、性生活の質を上げる大きな助けになってくれるでしょう。
バイアグラの研究中の効果
冒頭でも述べたように、バイアグラの効果はEDの改善だけにとどまりません。
他にも、全く想像できないようなさまざまな効果が確認されており、それらの研究については、現在進行形で進められています。
そんな研究中のバイアグラの効果について、ひとつずつ確認していきましょう。
バイアグラには血管の修復や再生の効果がある?
実際に、バイアグラを長時間飲み続けることで、血管の健康を維持するために大切な役割を担っている「血管内皮機能」の改善が確認されています。
そのため、バイアグラには血管の修復や再生の効果があるのではないかと期待が高まっているのです。
さらに、血管を拡張する効果により、間接的に動脈硬化の改善を促すことができます。
動脈硬化は、血管が硬くなって弾力性が失われる状態です。
通常の血管は弾力性がありますが、加齢などのさまざまな要因によって厚く、硬くなってしまいます。
バイアグラは、このような加齢などによる血管の老化を防止できる効果についても期待されているのです。
とはいえ、中にはバイアグラを長期間にわたって飲み続けると体に耐性ができて、効果が薄くなってしまうのでは?
このように考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし心配には及びません。
バイアグラは、睡眠薬のように薬剤耐性ができたり依存症にはならないと確認されているからです。
長期間飲み続けても問題は起こらないので、安心して飲み続けられる医薬品といえるでしょう。
バイアグラは高山病にも効果がある?
研究では、バイアグラに高山病へ対する予防効果があると確認されました。
そもそも高山病とは、標高の高い山に登ることで現れるさまざまな不調のことです。
その中でも、バイアグラはとくに「肺が高血圧になる」という症状に対して効果があるとして、現在も研究が進められています。
標高が高いところでは気圧が低く空気が薄いため、体内に取り込まれる酸素の量が減り、低酸素状態になりますが、そのとき体は無意識に低酸素状態を悪化させないよう血管を収縮させるのです。
このとき、肺の血管が収縮することによって肺が高血圧になり、結果的に呼吸が荒くなったり息苦しくなったりといった症状が出ます。
しかしバイアグラを飲むと、血管拡張効果により血圧が低下し、肺が高血圧にならないよう予防する効果に期待できるのです。
ただし、あくまでも予防効果があるということでしかなく、急性高山病が重症化した高地肺水腫の場合など、治療効果があるかどうかに関しては研究中のようです。
バイアグラは時差ボケにも効果がある?
ハムスターを使った実験で、時差ボケの回復が50%早まったという研究結果が報告されています。
アルゼンチンの研究者が「人工的に照明を調整することによって時差ボケ状態になったハムスター」を対象とした実験をおこなったのです。
実験の内容は、バイアグラを投与後、回し車で運動を始める時間を観察することで、時差ボケの回復時間を調べるというものでした。
その結果、バイアグラを投与したハムスターは、投与していないハムスターに比べ、50%以上も回復が早かったことが確認されています。
ちなみに投与量に関しては、ED治療の場合よりも低くなることが予想されています。
バイアグラはアルツハイマーを予防できる可能性がある?
アメリカでおこなわれた研究で、バイアグラを飲んでいる人のアルツハイマー発症率が、そうでない場合に比べて69%低いと発表されました。
アルツハイマーは、脳内にタンパク質のゴミが溜まってしまうことが影響して発症すると考えられています。
現在のところ根本的に完治させる方法は見つかっていませんが、そんな中バイアグラの有効成分であるシルデナフィルが注目されました。
実際に研究を進めていくと、バイアグラを飲むことで脳神経細胞の成長が促されることが確認できました。
さらに、タンパク質のゴミが溜まってしまうのを防ぐことができるということも判明しています。
とはいえエビデンスには乏しく、まだまだ噂レベルのようです。
ただ、このまま順調に研究が進んだ場合、もしかしたらバイアグラが認知症の治療薬となる日がやってくるかもしれません。
バイアグラの有効成分シルデナフィル含有量(25mg・50mg・100mg)による効果の違い
バイアグラには、有効成分であるシルデナフィルの含有量が異なる、「25mg」「50mg」「100mg」という3種類の規格があります。
勃起をサポートする効果の強さはそれぞれ同じで、副作用についても同じです。
含有量の多い100mgの方が、より効果が強まると考える人がいますが、副作用のリスクが高まるだけで、体感できるほど効果の強さに違いはありません。
安全に効果を実感するためには、自分に合った用量を見つけることが大切です。
まず25mgを飲んで、効果がなければ50mgを試してみましょう。
それでも効果を感じられなかったときに、100mgを試すなど、徐々に用量を上げていくことで、予期せぬ副作用のリスクを減らせます。
ただし、
「いつも同じ副作用がでる」
「用量を増やしても効果がなかった」
このような場合、バイアグラが体質に合っていない可能性も考えられます。
ED治療薬にはバイアグラ以外の選択肢もあるので、別のED治療薬に変えてみるのもおすすめです。
バイアグラ・レビトラ・シアリスの効果比較
ED治療薬には、バイアグラ以外にも「レビトラ」「シアリス」などがあります。
それぞれの効果の特徴を簡単にまとめると、
【バイアグラ】強い勃起力を、短時間のみ発揮する
【レビトラ】最も素早く、最も強い勃起力を発揮する
【シアリス】長時間にわたり、緩やかな勃起力を発揮する
このようになります。
使い分けるなら、飲んですぐに効果が出て欲しいときはレビトラ、反対に緩やかな効果や効果時間の長さを求めるならシアリスにしてみましょう。
そのときの状況や自分の好みに合わせてED治療薬を選べるようになると、どんな場面でも困らなくなります。
バイアグラの効果に関する質問
バイアグラは不妊治療にも効果がある?
バイアグラはEDによる男性不妊に対して、厚生労働省に効果が認められています。
また、妊娠の際に胎児へ影響しないことも確認されました。
あくまでも不妊治療を目的としている場合に限られますが、2022年4月には保険適用も始まっています。
ただし、保険適用でバイアグラを処方してもらうためには、厳しい条件を満たさなければならず、こちらに関してはあまり現実的ではありません。
しかし、条件さえ満たすことができれば非常に安く処方してもらえます。
処方価格が1錠2,000円だった場合、保険適用では3割負担の600円です。
EDが原因で男性不妊に悩んでいる人は選択肢のひとつとして、医師への相談を覚えておいて損はありません。
バイアグラを飲むと若返る?
バイアグラには、残念ながら若返りやアンチエイジングといった効果はありません。
しかし、血管の若返りに関する効果は確認されています。
バイアグラを飲むことで血管が拡張され、硬くなってしまっていた血管に本来の柔軟性が戻ります。
そのため、バイアグラを飲んだ翌朝に、ひさしぶりに朝立ちしたという人もいるほどです。
そのため、朝立ちしたから若返ったと感じた人が一定数いるのではないでしょうか。
使用期限が切れたバイアグラの効果は?
使用期限が切れたバイアグラを飲むと、効果を感じられなかったり、予期せぬ副作用を引き起こす恐れがあります。
なにより、使用期限が切れているバイアグラが手元にあっても、絶対に飲まないようにしましょう。
使用期限がわからないときも、飲むのを控えてください。
錠剤タイプのバイアグラの使用期限は、未開封状態で製造から5年です。
ODフィルムに関しては、製造から3年で期限が切れてしまいます。
どちらに関しても、開封してしまった場合には使用期限がさらに短くなってしまいます。
一度開封したバイアグラは、できるだけ早く飲み切りましょう。
バイアグラを普通の人が飲むと?
EDではない普通の人がバイアグラを飲むと普段以上の勃起力を感じることができ、とくに重篤な副作用が起こるということもありません。
勃起力を高めることや感度を鈍らせる効果から、
「若いときほど硬くない」
「性行為のとき短時間でいってしまう」
このような悩みをもつ男性にとっては、バイアグラを一度体験すると、手放せなくなってしまうかもしれません。
ただし、バイアグラは処方箋医薬品に指定されています。
EDではない普通の人が医師からバイアグラを処方してもらうとなると、なかなか難しいのが現状です。
そんなときに便利なのが個人輸入です。
海外で流通しているバイアグラを個人輸入することで、医師の診察を受けずに、バイアグラやバイアグラのジェネリック薬を入手できます。
バイアグラを女性が飲むとどうなる?
バイアグラを女性が飲むと、女性器の感度が上がるといわれています。
有効成分シルデナフィルによって、全身の血流が良くなる影響です。
結果、膣や陰核(クリトリス)が敏感になり、濡れやすくなるといった効果に期待できます。
性生活をより充実させるためにも使われており、人によってはFSD(女性性機能不全)の症状が改善されることもあります。
ただし、バイアグラは女性に対して媚薬や催淫薬のような効果があるわけではなく、性欲を高めるなどといった精神的な興奮作用はありません。
また、残念ながら女性に対するバイアグラの効果については、現在のところ医学的な根拠として報告できる研究はありません。
バイアグラの効果についてまとめ
- ED改善
- 早漏防止
- 賢者タイムの短縮
- ペニスが大きくなる
- 血管の修復や再生
- 高山病予防
- 時差ボケ改善
- アルツハイマー予防
バイアグラは、性生活をより良くしたいと考えている人にとっての心強い味方です。
さらにその効果はED改善だけにとどまらず、さまざまな症状に発揮されることがわかってきています。
バイアグラの効果に関する研究は現在も続けられており、将来的にはもっと多くの悩みを解決してくれる「万能薬」として、老若男女から親しまれる医薬品になっているかもしれません。