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ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品とは、新規開発された先発医薬品の特許満了後に、同じ成分を使って開発・発売される医薬品のことで後発医薬品と呼ばれるもののことをいいます。まったく同じ成分を使用することができるので同じ効果のある薬を開発することが可能です。

先発薬は研究開発に時間や費用がかかるのに対して、後発薬はすでに開発・販売されている成分を使うだけなので費用を大幅に削減することができます。そのため先発薬と比較をするととても安い価格設定で販売されていることがほとんどです。

医療費削減のため、国がジェネリック医薬品を推奨しています。そのため病院や薬局で薬を処方する際にジェネリック医薬品をすすめられた。という人も多くいます。

有効性や安全性においてもすでに先発薬によって確立されているうえ、それよりもさらに副作用が出ないように、飲みやすいようにと改良されているため、より安全に飲むことができる医薬品となります。

ジェネリック医薬品の意味

「ジェネリック(generic)」は「一般的であること」「共通していること。」という意味で、一般的に広く使用される医薬品。有効性や安全性が確立された先発薬の特許が切れた後に発売される、同一の有効成分を配合した医薬品のことを指します。

ジェネリック医薬品の効果

ジェネリック医薬品の効果

すでに流通している先発薬と同じ有効成分を配合しているため、先発薬と同じ効果を得ることができます。

ジェネリック医薬品が先発薬と違う点は、先発薬よりもさらに飲みやすくするために添加剤や形状、コーティングの仕方が違うといった点です。成分は同じなので効果に変わりはありませんがコーティングの仕方などによっては効き始めるまでの時間や、効き方などに違いが出てくるといった場合があります。

ジェネリック医薬品の国内での普及率

ジェネリック医薬品の国内での普及率

日本国内でのジェネリック医薬品の普及率は現在約68.8%(日本ジェネリック製薬協会発表)との報告があります。

ジェネリック医薬品の普及は国によって推奨されています。医療費の負担増が社会問題になってしまっているため、費用を抑えて治療を受けることのできるジェネリック医薬品の普及はいまや日本の国策になっています。

ジェネリック医薬品の安全性

ジェネリック医薬品の安全性

ジェネリック医薬品は国が定めた厳しい品質基準をクリアし承認された医薬品です。

海外でも同じように、各国の機関が承認した薬のみがジェネリック医薬品として販売されています。日本は世界でもっとも衛生品質に厳しい国ともいわれています。そのため、とても効果のある薬でもなかなか審査がとおらず、日本の病院で処方されることがないことも多いです。

このようにきちんと承認を得た医薬品しか流通ができないため、海外の医薬品であってもきちんと機関の承認を受けていれば安全である。ということがいえます。

ジェネリック医薬品の問題点

ジェネリック医薬品の問題点

ジェネリック医薬品は、先発薬と同じ有効成分で作られているので効果も当然同じになるのですが、人によっては添加剤や剤形の違いにより多少効果に個人差があることもわかっています。体質や体格、相性などもあるため自身に合ったものを服用することが重要です。

ジェネリック医薬品のデメリット

ジェネリック医薬品は、薬をよく使用したり、日常的に服用しないといけない人には費用を安く抑えることができるため、大きなメリットになります。しかし、当然デメリットもあります。

個人に対してではありませんが、安く済ませようとするあまりジェネリック医薬品ばかりを使っていると、先発薬を開発・製造しているメーカーは研究にかかった費用を回収できなくなってしまい、次の新薬の開発が進められなくなってしまうといった点があります。

ジェネリック医薬品の副作用

ジェネリック医薬品の副作用

医薬品である以上、配合されている成分によっては副作用が出ることは起こり得ます。とはいえ先発薬の開発段階から副作用は極力でないように研究がされています。

副作用を出さないためには服用する医薬品の指示に従い、用法用量を守って正しく服用することが大切です。

ジェネリックの中には、先発薬を飲みやすくするために形状が変わっていたり、成分量が異なる場合もあります。
添加物によっては、効き目が先発薬と違うと感じることもあるかもしれません。

少しでも異常を感じた場合にはすぐに服用を中止し、医師の診察を受けてください。

ジェネリック医薬品と先発薬の価格の違い

ジェネリック医薬品と先発薬の価格の違い

ジェネリック医薬品と先発薬の価格を比較した場合、ジェネリック医薬品の方が安くなります

先発薬は新薬開発にかかる費用が約300億円以上といわれています。ジェネリック医薬品は開発に約1億円と研究開発費が抑えられています。そのため先発薬と違い多額の開発費用の回収が必要がないため、安く販売することができるのです。

保険適応がなく自己負担になる医薬品の場合には、ジェネリック医薬品であれば費用を抑えて服用することが可能になるのでおすすめです。ただし、ジェネリック医薬品がすべて安価になっているとは限りません。薬によっては先発薬とさほど変わらないこともあります。

ジェネリック医薬品のなかでも、好んで使われている代表的な薬のひとつにED治療薬があります。
EDの治療は保険が適応されず、すべて費用が自己負担になります。例えばED治療薬のバイアグラは1錠の価格が約1500円となるのですが、バイアグラのジェネリック医薬品であればほとんど同じ効果でありながら半分以下や4分の1の価格で購入ができるため、多くの人がジェネリック医薬品を選択しているというわけです。

参考サイト:
日本ジェネリック製薬協会 |1. ジェネリック医薬品を知りたい方へ